第3ステージがキャンセルされたこともあり、総合争いの行方は最終ステージに託されました。151kmのコースはサン・ダニエーレ・デル・フリウリの周回コースを2周するレイアウトで、そこにはモンテ・ディ・ラゴーニャ（2.8km・平均勾配9.1%）が含まれていました。この勝負どころとなる上りはゴールまで残り13km地点で、その後に下りと短い平坦区間を経て、平均勾配6.3%の登り坂でフィニッシュするという厳しい設定でした。

TEAM UKYOは、アレッサンドロ・ファンチェル、シモーネ・ラッカーニ、ナホム・ゼライをラゴーニャまで守り、ニコロ・ガリッボには序盤から動くチャンスを与える戦略を立てました。

序盤、アレッス・デ・ボック（アルペシン・ドゥクーニンク・デヴ）、マーク・ライトフット（ AVCエクス・プロヴァンス・ドール）、ブライアン・オリーヴォ（バーレーン・ヴィクトリアス・デヴ）の3人が逃げましたが、タイム差は最大2分30秒と抑えられました。UKYO勢は集団内で脚を温存しました。
最初のラゴーニャの登りで逃げは捕まり、集団は約15人に絞られました。そこにはガリッボ、ファンチェル、ゼライが残り、ラッカーニも下りで復帰。TEAM UKYOは4人を先頭集団に送り込みました。ラストラップに入ると、ガリッボがアタック。ライトフット、アレッサンドロ・ピナレロ（バルディアーニ）、レナート・ヤッシュ（レッドブル・ボーラ・ルーキーズ）と合流し、後にフィリッポ・アゴスティナッキオ（ビエッセ・カレラ）も加わりました。ラゴーニャの登りでヤッシュが強烈なペースを刻み、次々と選手をふるい落とします。最後まで食らいついたのはガリッボだけでしたが、力尽きて後退。頂上ではヤッシュが25秒差で独走し、ガリッボらは集団に吸収されました。

下りでラッカーニも合流し、UKYOは再び4人を追走集団に揃えましたが、協調体制を欠き差は広がる一方。残り3kmで1分差となりました。終盤、ガリッボが再び仕掛け、サンティアゴ・ウンバ（ XDSアスタナ）らと前方へ。最後はヤッシュが独走優勝＆総合優勝を果たしました。ウンバが2位、エクトル・アルバレス（リドル・トレック）が3位。ファンチェルはロングスプリントで4位。ガリッボは5位。ゼライは8位、ラッカーニは14位でフィニッシュしました。この結果、ガリッボが総合3位に浮上し表彰台へ。ファンチェルが5位、ゼライが9位、ラッカーニが12位に入り、TEAM UKYOは見事チーム総合優勝を獲得しました。

ニコロ・ガリッボのコメント
「最終的にはとても良い形で終えることができました。最初の登りを良い位置でクリアし、ファンチェルと一緒に先頭に残れました。その後の下りで逃げに反応し、ラゴーニャでもヤッシュに必死でついていこうとしましたが、彼は強すぎました。捕まってからは脚をため、再び仕掛けて前に出ました。最後はファンチェルに助けられながらスプリントしましたが5位。総合3位には満足しています。今日の脚はとても良く、自信につながる結果になりました。」

GIRO DELLA REGIONE FRIULI VENEZIA GIULIA STAGE 4 RESULT
1. Lennart Jasch (Red Bull – BORA – Hansgrohe Rookies) in 3h19’22”
2. Santiago Umba (XDS Astana Development Team) +31”
3. Hector Alvarez (Lidl-Trek Future Racing) +36”
GIRO DELLA REGIONE FRIULI VENEZIA GIULIA FINAL GC
1. Lennart Jasch (Red Bull – BORA – Hansgrohe Rookies) in 12h57’54”
2. Santiago Umba (XDS Astana Development Team) +31”
3. Nicolò Garibbo (Team UKYO) +36”