第1ステージはプラハからカルロヴィ・ヴァリまでの 163km、獲得標高2260m。
コースには3つのKOM(山岳ポイント)が設定されており、 1つ目は40km地点のロズトキ( 5.9km/平均3.9%)、2つ目は93km地点のティス・ウ・ブラトナ( 4.2km/平均4.6%)、最後は終盤のチハナ( 1.2km/平均4.6%)。事前予想では集団スプリントの可能性が高かったが、風と獲得標高の影響で展開は一筋縄ではいかない見込みだった。

TEAM UKYOは、マルク・カベドまたはニコロ・ガリッボを逃げに送り込み、総合エースのアレッサンドロ・ファンチェル、シモーネ・ラッカーニ、そしてエリトリアチャンピオンジャージでデビューするナホム・ゼライを守る作戦臨んだ。本来であればアンドレア・ダマトがスプリンターとして平坦ステージで勝利を狙うはずだったが、開幕直前の体調不良により万全ではない状態で出場。医師と相談のうえ、「可能な限り生き残る」という形でスタートラインに立った。

気温はスタート時で約 30°C、ゴール付近では 35°Cに達する暑さの中でレースはスタート。
開始5kmで7名の逃げ集団が形成され、その中には TEAM UKYOの逃げ職人ニコロ・ガリッボも入った。他のメンバーはミハル・シュラン( Team United Shipping)、ダニエル・ガイスマー( Team Vorarlberg)、コンラッド・ワリニアク(Voster ATS Team)、ミヒール・ファン・フリート( Metec – Solarwatt p/b Mantel)、ヤルノ・グリクサ(Benotti Berthold)、クリスティアン・ヴァヴロ( Pierre Baguette Cycling)。7人は協力して2分のリードを確保するも、 Visma Lease a BikeとSoudal Quick-Stepのワールドツアーチームが協調して追走開始。ガリッボは積極的に前を牽き、最初のシコリツェ KOMを先頭通過し山岳賞 6ポイントを獲得。この上りでヴァヴロが遅れ、先頭は6名に。一方、ダマトは序盤から体調の影響で苦しみ、集団から遅れて途中棄権。

中間スプリント(パブリコフ)ではガリッボが 2位通過でボーナスタイム 2秒を獲得。この時点で集団(ファンチェル、ラッカーニ、ゼライを含む)は 1分30秒差で追走、カベドと石橋が隊列内でエースを守った。続くティス・ウ・ブラトナ KOMもガリッボが先頭通過し、合計 12ポイントに到達。最終 KOMを前に2位のシュランに4ポイント差つ䛴ける。終盤にはXDSアスタナも追走に加わり、残り 15kmで逃げは捕まる。途中イニゴ・エロセギ( Equipo KernPharma)が単独アタックを試みるが、すぐ吸収された。残り5kmで落車発生、石橋が巻き込まれ左肘を打撲。集団は分断され、カベド、ファンチェル、ラッカーニは先頭グループに残るも、ゼライとガリッボは遅れる。ゴールスプリントはルーク・ランペルティ( Soudal Quick-Step)が制し、2位ダヴィデ・ドナティ( Red Bull – BORA –hansgrohe rookies)、3位グレブ・シリツァ( XDS Astana Development Team)。ファンチェルは12位、カベド16位で同タイムフィニッシュ。ラッカーニも同集団でゴール。ゼライとガリッボは優勝者から33秒差、石橋は落車の影響で3分08秒差でゴール。石橋の状態は今後のドクターチェック次第で出走継続可否が判断される。

CZECH TOUR STAGE 1 RESULT
1. ルーク・ランペルティ( Soudal Quick-Step)3h52’59”
2, ダヴィデ・ドナティ( Red Bull – BORA – hansgrohe rookies)s.t.
3. グレブ・シリツァ(XDS Astana Development Team)s.t.

CZECH TOUR STAGE 1 AFTER GC RESULT
1. ルーク・ランペルティ( Soudal Quick-Step)3h52’59”
2. ダヴィデ・ドナティ( Red Bull – BORA – hansgrohe rookies)+4”
3. グレブ・シリツァ(XDS Astana Development Team)+6”