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【RACE REPORT】Coppa Bernocchi レニャーノ〜レニャーノ( 191.6 km)
ファンチェルが強力な逃げに乗るも下りで落車しリタイア。 ラッカーニが35位でチーム唯一の完走者に。
開催日: 10月6日
距離: 193 km
UCIカテゴリー: 1.Pro
参加チーム: 25チーム(WT 15/PT 8/CT 2)
出走選手数: 175名
レース公式サイト:https://www.uslegnanese.it/coppa-bernocchi/
TEAM UKYO公式サイト : https://team-ukyo.jp/
レースはレニャーノをスタート・フィニッシュ地点とし、全長191.6kmで行われます。最初の35kmはほぼフラットで、その後「ヴァッレ・オローナ・サーキット( Valle Olona)」に入ります。1周16.6kmのコースを8周します。このサーキットにはSan Pancrazio(短い区間) :500m/平均8.2%、Piccolo Stelvio:1.6km/平均6.8%の2つの登りが設定されています。サーキットを残り35km地点で抜けた後は、非常に速い下り区間を経て、ラスト20kmはほぼ完全なフラット。後続集団が逃げを捕まえるチャンスも残されており、グループ内での協調体制が勝負のカギとなります。TEAM UKYOの戦略は、チームリーダーであるニコロ・ガリッボとアレッサンドロ・ファンチェルをレース終盤までしっかりと守ることだった。他の選手が、状況によっては逃げに乗る可能性も考えられていた。
公式スタート直後、6名の選手がメイン集団からアタックした。ジャンニ・ヴェルメルシュ( Alpecin-Deceuninck)、イーサン・ヘイター( Soudal Quick-Step)、アレクサンドル・バルマー( Team Solution Tech-Vini)、エネコイツ・アスパレン(Q36.5 Pro Cycling Team)、ジョエル・スーター( Tudor Pro Cycling Team)、サミュエル・クアランタ
(MBH Bank Ballan Csb)。メイン集団はこの逃げの構成を容認し、周回コースに入る時点で1分30秒のタイム差を許した。1回目の上りで、逃げグループ内のバルマーがメカトラブルに見舞われ、メイン集団に吸収された。1回目のフィードゾーン通過時、バーレーン・ヴィクトリアスの選手とUno-X Mobilityの選手が絡むクラッシュが発生し、ナホム・ゼライもこのクラッシュに巻き込まれたが無事に復帰。1周目の終わりで、先頭集団のリードは1分50秒。2周目の途中で、クアランタが逃げ集団からドロップ。この時点で、逃げの先頭は4名に絞られた。メイン集団では、Visma | Lease a Bikeがペースを作り、差が広がらないようにしていた。さらにJayco-AlUlaが追走に加わり、先頭4名との差は4周目の終わりで1分15秒まで縮まり、5周目の終盤でついに捕まえた。6周目に入ると、メイン集団から抜け出そうとする動きが始まった。アレッサンドロ・ファンチェルとニコロ・ガリッボは集団前方でこの動きに反応する。ベンジャミン・トマ( Cofidis)、ジョルダン・ラブロッセ( Decathlon AG2R La Mondiale)、アルベルト・ウィテン・フィリプセン(Lidl Trek)、マイケル・マシューズ( Team Jayco AlUla)、セップ・クス( Team Visma | Lease a Bike)の5名が集団から抜け出し、20秒のリードを築く。後方の集団は複数のグループに分断された。
ピッコロ・ステルヴィオの上りで、ナトナエル・テスファツィオン( Movistar Team)が動いた。ジェイ・ヴァイン( UAETeam Emirates XRG)、クインテン・ヘルマンス( Alpecin-Deceuninck)、ヴィンチェンツォ・アルバネーゼとミッケル・オノレ( EF Education-EasyPost)、アンドレア・バジョーリ( Lidl-Trek)、ナトナエル・テスファツィオン( MovistarTeam)、ビョルン・ケルド( Team Picnic PostNL)、マシュー・ブレナン( Team Visma | Lease a Bike)がこの動きに同調。しかし協調できずに、ブレナンとヘルマンスがこの集団からさらにアタックし、先頭グループに追いつくことに成功した。他の追走組は遅れを取り、30秒差をつけられた。メイン集団では、Q36.5 Pro Cycling Team、Team Polti VisitMalta、Tudor Pro Cycling Teamが牽引していたが、先頭とのタイム差は1分に開いていた。最終周回に入ると、アルバネーゼ、オノレ、バジョーリ、テスファツィオン、ケルド、ヴァインがピッコロ・ステルヴィオの上りで先頭グループに追いつくことに成功した。メイン集団までのタイム差は40秒。Uno-X Mobility、Bahrain Victorious、Decathlon AG2R La Mondialeがメイン集団を牽引し、残り10kmで、メイン集団は先頭グループに8秒差まで迫った。残り4kmで、追走が逃げを捕らえようとしたとき、アルバネーゼが先頭グループから単独でアタックした。2kmほど粘るもののメイン集団がキャッチ。ニコロ・ガリッボとシモーネ・ラッカーニは、アレッサンドロ・ファンチェルのために集団内で位置取りをサポートした。残り1kmで、アレッサンドロ・コーヴィ( UAE Team Emirates XRG)とクイン・シモンズ( Lidl-Trek)がアタックを試みるも決まらず。残り150mでジョヴァンニ・ロナルディ( Polti-VisitMalta)がスプリントを開始したが、ドリアン・ゴドン( DecathlonAG2R La Mondiale)とトビアス・ルンド・アンドレセン( Team Picnic PostNL)が残り50mでかわし、フランスチャンピオンのゴドンがフォトフィニッシュで勝利し、デンマーク人のアンドレセンが2位、ロナルディが3位に入った。ピュアスプリンターでなくスプリント勝負でb分が悪いファンチェルは位置取りも上手くいかず、29位でフィニッシュ
した。この結果をもって、TEAM UKYOは今季のヨーロッパカレンダーを終了した。
COPPA BERNOCCHI 2025 RESULT
1. Dorian Godon (Decathlon AG2R La Mondiale) in 4h13’04”
2. Tobias Lund Andresen (Team Picnic PostNL) s.t.
3. Giovanni Lonardi (Team Polti Visit-Malta) s.t.
29. Alessandro Fancellu (Team UKYO) s.t.